アップルは標準の地図アプリでずーっとグーグルの地図サービスを使ってきましたが,何年もかけて複数の地図サービス会社を買収しており,自社端末に独自の地図サービスを組み込むのは時間の問題と思われてきました。そして先日のWWDCでは,ついにiOS6 から標準の地図アプリが脱グーグルマップしてアップル独自の地図サービスへと切り替わることが発表されたのです。
新しい地図アプリは3Dモデリングされた地形や街の上を飛ぶように眺められるフライオーバー機能など,なんだかすごそうな機能もあり新しいもの好きとしてはワクワクさせられます。しかし,普段使いの地図としての使い勝手も気になります。地図アプリ,本当によく使いますから。
ところが,iOS6のプレビュー版で新しい地図アプリを試したユーザーからは(β版とはいえ)あまりに寂しい地図表示に不安の声が上がっている模様。
Here’s new iOS6 maps and the normal Google Maps side by side for Kings X. Which would you rather use? pic.twitter.com/t354uS4N
— Chris Cross (@chriscross_uk) June 11, 2012
こんな感じらしい。
iOS6の新マップアプリ、ベータ版の日本地図が従来に比べてスカスカすぎると話題に [iPhoneちゃんねる]
アップルの地図に関してはリリースまでに充実が図られることを期待せずにはいられませんが,いずれにせよ,使い慣れたグーグルマップとこのままさよならするのは辛い!というユーザーも多いはず。そんな人たちが少しは安心できそうなニュースが届きました。
グーグルの上席副社長がGoogle+のページにて以下のようなやりとりがあったのです。
iOS端末からも(新しいグーグルマップの機能が)使えたらどれほどいいか…(略)。グレートなグーグルマップアプリが必要です!どうかお願いします!- William Dowell さん
グーグルマップの素晴らしい体験をiOSでも提供できるのを楽しみにしています – Jeff Huber さん(グーグル社 上級副社長)
グーグルもiOSユーザーを放っておくつもりはなかったようですね。あとはアップルの出方です。グーグルマップのアプリをグレートな状態で使えないように変な難癖をつけないでくれると良いのですが…。アップルの新しい地図サービスも素晴らしい仕上がりになるかもしれませんが,やっぱり選択肢があるほうがいいですよね。
[Jeff Huber Google+ page, via: TNW]