公開目前とされる Studio One 2.5 の内容が紹介されていました。AudioFanzine がYoutubeチャンネルに公開したインタビュー動画がこちら。
既存ユーザーには無償で提供されるバージョン2.5での変更点は100を超えるとのこと。インタビューで実際に操作して見せてくれたのは以下の通りです。
1. Track transform
フリーズ機能のようなものだがもっと進化している。従来から搭載されていた機能だが,今回のアップデートによりマルチアウトの音源から複数のオーディオパートへの変換が可能になった。例えばドラムパートのマルチアウトがミキサーに6トラック立ち上がっていたら,それに対応する6トラックのオーディオトラックに変換できる。
変換されたトラックは元の音符の情報を保持しているので,いつでもインストゥルメンタトトラックに再変換して戻すことができる。オーディオの状態で切り貼り編集しても問題ない模様。マルチアウトのパートが6つのオーディオトラックになっていたものも,1つのインストゥルメントパートに戻る。
2. Folder track の進化
ただ編集画面をきれいにまとめるだけのフォルダーではなく,それらを一括してバスに出力することもできる機能だったのだが,今回から,フォルダートラックの中身をまとめて編集できるようになった。ざくざく切り貼りしています。
3. バス出力の録音が可能に
オーディオトラックのインプットに任意のバスを指定できるようになり,ルーティングの自由度がアップ。インストゥルメントパートでの演奏にリバースエフェクトをかけたい,などちょっとしたときにいちいち書き出したりしなくても良くなった。
4. ベストテイクを簡単に
コンピング?(聞き取れませんでした)
ループレコーディングされた複数のレイヤーから気に入った部分を選択していくだけの簡単操作でベストなオーディオトラックを完成させる機能。最近は多くのDAWに類似の機能が搭載されていますが,限られた時間内でのレコーディングなどで特に威力を発揮します。各レイヤに名前を付けることもできるようです。
Studio One は初代の公開以来,マイナーアップデートでもどんどん新機能を搭載して使い勝手を改善していく開発スタイルのようです。
今回もマイナーアップデートながらかゆいところに手が届く堅実なアップデートですね。とくに,ループレコーディングがお手軽になる部分などは待ってましたという感じ。
ざっくり動画を見た範囲で記述していますので詳細について微妙に間違いなどあるかもしれませんが,いずれにせよもうまもなく公開ということですから,そのほかの変更点も含めて公開を楽しみにしましょう。
shimakid